無給医問題が地域医療再編の端緒になる

ここ10年ほど、病院業界では急性期病院をどう集約・再編するかが注目されてきたが、これまで色々な政策誘導が行われてきたものの、なかなか進んで来なかった。 先日、大学病院での無給医*1の存在を文科省が認めたことが話題になったが、急性期病院の集約と再…

「『居心地が良く歩きたくなるまちなか』からはじまる都市の再生」報告書で感じたこと

先日、都市局がやっていた「都市の多様性とイノベーションの創出に関する懇談会」の中間とりまとめ報告書が公表された。 2点気になったことがあったので、備忘録的に書いておきたい。

「学校の働き方改革」とは教育の地域への開放

ご縁で教育系の非営利法人の活動に参画させてもらう機会があり、そこから派生して「学校の働き方改革」というものがあることを知った。 この学校の働き方改革というもの、医療業界の「医師の働き方改革」ととても文脈が似ている。具体的には、 社会から全人…

自治体病院が破綻する日

旭川市が運営する旭川病院で、赤字を理由に職員給与の削減が行われるという報道があった。一般に、自治体病院は一般会計からの繰入れで赤字が補填されるため、職員給与に手を付けてまで収支改善しようとするケースはあまり聞いたことがない。 北海道旭川市は…

「会社が合わなかったらすぐ辞めていい」系の言説について

2019年度が始まりました。多くの企業で新入社員を迎え入れたことと思います。これから、研修を終えて新入社員の方たちは職業人として仕事に取り組んて行くことになります。 毎年この時期、新入社員向けの「つらかったら入社後すぐに辞めてもいいんだよ」的な…

上小阿仁村はもうちょっと医師を守る努力したほうがよいのでは

職業柄、気になる記事があったので、紹介します。 秋田県(人口約2300人)で唯一の医療機関、村立上小阿仁国保診療所の医師の柳一雄所長(80)が、患者を診察せずに処方箋(せん)の発行を看護師に指示していたことが15日わかった。医師法は無診察で…

富山市郊外のコミュニティバス運行が打ち切られるわけですが

富山市婦中町を走っていた市営のコミュニティバスが年度いっぱいで廃止になるとのこと。 4月からは自治振興会が運行主体になって「自主運行バス」として運行することになるようです。現在のコミュニティバスは3系統を3往復していますが、4月からはルート見直…

【読書記録】NETFLIXの最強人事戦略

最近よく広告を目にするNETFLIX社。その元人事責任者パティ・マッコードが同社の創業から急成長の過程で取り組んできた人事施策を紹介した本がこのNETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築くだ。 会社は、顧客を喜ばせる優れた製品を時間内に提供できる…

サ高住に必要なのは多様性と役割分担(NHKスペシャル「終の住処はどこに」)

昨日やっていたNHKスペシャルがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の特集だった。ながら見だったので細かいところは覚えていないのだが、以下のような話だった。 ①特別養護老人ホームの入居対象者が原則として要介護3以上となったため、要介護1・2の軽度…

政策リソース欠乏時代の都市政策

これからの都市政策ってどうなるんだろうとボンヤリと考えていた。 例えば、交通弱者問題というと、これまでは「過疎地の赤字のバス路線に補助金出すか否か」というレベルの議論だった。単に「足りないから行政が金を出して維持しましょう」という足し算の政…

完全自動車時代における中心市街地の業態転換について

ブライダルリングのTAKEUCHIと高級時計店のWINGが相次いで富山市の郊外店舗を出店した。こういう買回品の中の超買回品ですらロードサイドに出てくるとなると、もはや西町(富山市の中心市街地)が往年の「小売業の中心地」に戻ることはないんだろうな、と感…

「自分の仕事をつくる」ために何ができるか

「自分の仕事をつくる」という本を読んだ。 自分の仕事をつくる (ちくま文庫) 作者: 西村佳哲 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/02/01 メディア: 文庫 購入: 23人 クリック: 609回 この商品を含むブログ (91件) を見る 先日、紀伊国屋書店@富山市総…

コンパクトシティがらみで日経新聞からディスられた件について

日経新聞「コンパクトシティー『優等生』富山市の苦悩 」という記事で、ほぼ名指しに近い感じで弊社の病院事業が無秩序な開発とディスられていて「いや~、我々も社会に認知されるようになったもんだな~」と一人感心していた。 内容はというと、まあなんと…

カヌー・スプリントの薬物混入問題に関して

今朝のニュースがあまりに衝撃的だった。 昨年9月のカヌー・スプリントの日本選手権(石川県小松市)に出場した男子選手(32)が、別の男子選手(25)の飲み物に禁止薬物である筋肉増強剤を混入し、入れられた選手がドーピング検査で陽性となっていたこ…

20年ぶりに上市町の町長が変わるってよ

ニーズが全くないことを承知の上で書きますけど、生まれ故郷の上市町で20年ぶりに町長が交代するらしいです。 5期にわたって町長を務めてきた伊東尚志氏がついに引退し、来月に行われる選挙では新人2人の一騎打ちが予定されている。 町長から後継指名された…

今更ながら、あえて不二越を擁護するけど

去る2017年8月20日に(株)不二越が本社を富山から東京に移転した。 これに関しては、不二越の会長が記者会見で ・富山で生まれ育った人は極力採らない ・富山で生まれて地方の大学に行った人でも極力採らない ・(富山県民は)閉鎖された考え方が非常に強い …

あなたのそばにも限界集落

先日、夕張市の高齢化率が50%を越えたというニュースがあった。 www.sankei.com 国勢調査によると高齢化率が50%を越えている自治体は2015年10月時点で全国に20あるとのこと。日本全体の高齢化率が26.7%なので、これらの自治体はおおよそ2倍ぐらい高齢化が進…

Cafe & Space まるーむ

先日市民プラザ内にオープンした「maroom(まるーむ)」に行ってきました。

超高齢社会、交通弱者、企業活動と福祉など

去る2017年3月12日、改正道路交通法が施行された。 今回の改正のポイントは、認知機能が低下した75歳以上の後期高齢者に対して、免許更新時に悉皆的に医師の診断書の提出が義務付けられる、というもの。 改正前ルールでも後期高齢者は免許更新時に認知機能検…

2017年4月富山市議会選挙を振り返る

政務活動費の不正を端緒に突如行われた補欠選挙から半年がたち、一昨日は定例の富山市議会議員の改選の選挙が行われた。 2017年4月改選を振り返る 棄権者数の推移を見ると、今回は有権者約34万人のうち約18万人が選挙権を行使しない選択をしている。昨年11月…

中央植物園の桜2017

気が付けば早くも桜吹雪の時期になりました。 葉桜になる前にと、駆け込みで中央植物園に行ってきました。

地域活性化の「好事例」のその後

A地区は過疎率が高く、B地区ははその傾向が緩慢である。 A地区は現在なお人口の流出が止まらないがB地区は近年若者のUターンもあるという。 B地区においては、戦後直ちに集落を守るために壮年会が組織され、婦人会活動や青年団、公民館活動等が活発に行われ…

薬局の競争力は「懇切丁寧な指導」だけなのか

先日、厚生労働省から、薬局でのポイント付与について以下のような通知が発出されていました。 保険調剤等に係る一部負担金の支払いにおけるポイント付与を原則禁止している趣旨は、以下の考え方によるものであることから、保険調剤等に係る一部負担金の支払…

上野センセーの「平等に貧しくなろう」にも一理ぐらいはある、かも

ちょっと乗り遅れた感ありますが、上野千鶴子センセーの中日新聞の寄稿がプチ炎上していたので感想を。 建国記念日の中日新聞この国のかたち2017上野千鶴子「平等に貧しくなろう」・人口増えない・移民は無理・日本は人口減少と衰退を受け入れるべき・平和に…

一億総活躍社会に向けて社会保障のバージョンアップを

みなさま本年もよろしくお願いします。 今年はブログの更新頻度向上、月2件、年24回書くのが目標です。忘れないようにカウントダウンしようと思います。 さて、Yahooニュースにフローレンスの駒崎さんが「2017年にはぶっ壊したい、こどもの貧困を生みだす日…

WELQは対岸の火事ではない

最近話題のWELQの件、 ①リライトという名の著作権侵害(法律上の問題) ②薬事法違反の根拠のないいい加減な記事を掲載(法律上の問題) ③アクセスを稼ぐことにしか興味がなく、医療というセンシティブな話題を扱っているのに、必要な正確性や客観性を担保する努…

「棄権は現状の肯定」とはいうものの・・・

常識的に考えれば、「政務活動費の不正しません」なんて、当たり前の真ん中の話で、そもそも選挙の争点にはなりえないことのはず。そこから一歩議論が先に進み、立候補者の政策が差別化されなければ有権者のオプションは増えない。 私自身もそうだったが、結…

地方議会に優秀な人材を呼び込むには

ちょっと話題に乗り遅れた感ありますが、春から少しずつ火の手が上がり始めていた富山市議会が9月に入って大炎上しています。 デイリーニュースオンラインのコラムが事の経緯を非常に簡潔にまとめていたので、引用します。 富山市議会がたいへんなことになっ…

富山の土地開発の変遷と今後のあり方について

国交省が昔からコツコツデータをつくって公表してきた「国土数値情報」というものがある。標高や河川、海岸線などの地形情報の他、道路、鉄道などの交通網、全国の学校やニュータウンの位置など、だれが使うともわからないようなマニアックなデータが様々に…

他県からの転居者数を比較してみたけど地獄でしかなかった件について

5年に一度行われる国勢調査、事細かに統計が公表されていて、細かく見ていくとすごい発見がある。 2010年の国勢調査では、5年前(2005年)にどこに住んでいたかが調査されている。しかもこのデータ、丁目単位でも集計されているため、例によってメッシュに落…