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U-Turner's Journal @Toyama

富山にUターンしてきました。

【近況報告】出発は勇気だ

 一昨日、東京の家を引き払い、富山へ引っ越してきた。

 

 役所をやめた直後は、「これでポンチ絵ばっかりつくる毎日とはおさらばやで!」と思ったけど、日が経つにつれ、だんだんと不安がわいてきた。

 時間当たりでみれば高いとは言えなくとも、長時間労働の対価としてそれなりにもらえていたサラリーを捨て、聞けば一目置いてもらえるカタガキを捨て、これまで積み重ねてきた行政官としてのノウハウ・人脈を捨て、まったく縁もゆかりもない仕事に就く。
 

 果たしてこれから先、本当に大丈夫なのか?

 新しい分野で、新しい仕事を企画していくことが本当にできるのか?

 うまくいかずに1年ぐらいでスポイルされたりしないか?

 仮に残ることができたとして、ただのサラリーマンに成り下がってししまったりはしないか?

 不満がまったくなかったわけではないが、役所で残ったら残ったで、それなりにやれることもあったのではないか?

 

 不安は考え出したらきりがない。あー。あー。

 

 そんなことを思いながらパッキングした本を取り出していると、ふと、だいぶ前に買った池澤夏樹の詩集が目に入った。

 

 ぱらぱらとめくってみると、「出発は勇気だ」という言葉にハッとさせられた。

 出発は勇気だ、という言葉のことを考えている。 

 ぼくに元気がなくて、旅から旅の生活が辛くなって、もっと勇気が欲しいと思ったわけではない。自分を言葉で勇気づけようとしているんじゃない。逆に、ある土地を出て次へ向かう時、いつも僕の中に新しい力のようなものが湧いて出る。

(池澤夏樹「フラミンゴたち」(きみが住む星))

 

 僕は、自分の可能性を広げるためにはリスクテイクが必要だと思ったから役所を辞めたんだった。リスクがあるのを承知で決めたはずではなかったか。怖いのは、当たり前。

 ただ、これから自分に何ができるか、どんなことができるようになるかを考えると、ふつふつと力が湧いてくる。

 
 きっと、これからも時々、もしあの時役所辞めていなかったら・・・なんて思うんだろう。そう思うのは避けられないことだろうけど、そういう時に、今の自分の選択を後悔しないようにしたい。

 

 

きみが住む星

きみが住む星