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U-Turner's Journal @Toyama

富山にUターンしてきました。

就職するなら大企業がいい身も蓋もない理由

みなさん、春ですね。

先日、東京に行ったらリクルートスーツの若者たちがあちこちにいて、今年も就職活動の時期になったのだなぁと思いました。

Robert Sheie / Foter / Creative Commons Attribution 2.0 Generic (CC BY 2.0)

さて、雑誌のプレジデントで「『給料』大展望 2014→2020 」という特集が組まれていて、興味深く読みました。

特に(下世話な意味で)おもしろかったのは「『上場主要550社』年収激変データ一覧」。上場企業それぞれについて30歳、40歳、50歳の推定年収が載っていて、各企業の30歳の年収と自分のものとを比較しては「はー・・・」とため息をついていました。

もちろん掲載されている会社はどこも弊社のような田舎非営利法人とは比べ物にならない大企業ではあるのですが・・・。

掲載されている企業は業種も様々なので、推定年収にもかなりの差がありましたが、ざっと読んだ感じ、では30歳の年収500万円前後が最頻値という感じ。なかには400万円を切るところあれば、総合商社やマスメディアだと1000万近くもらっている場合もある。

これを見てふと考えたのは、病院勤務医なんかは比較的年収が高いと言われていますけど、1000万円台前半なわけで、四六時中電話かかってくるわ、当直もあるわ、今時は医療過誤で訴えられるわと思うと、組織にがっちり守られてるサラリーマンの年収1000万と比べるとそこまでうまい仕事ではないなということ。逆にいえば、大企業のサラリーマンは相当に割がいい仕事なんだなということを再認識した。

僕の前職は給料がそこまでいいわけではなかったけど、職員数6万人の超大企業でまず倒産することはなかったし、よっぽどのことがない限りクビにもなりませんし、事業リスクを個人で負うことなんてまずあり得ませんから、今考えれば安穏とした仕事*1ではあった。個人保証で何千万円や何億円も借りてる起業家なんかに比べると気楽なもんです。

 

少し前に「中高生の将来の夢は公務員」なんてのが話題になりましたたけど、負っているリスクの大きさに対してどれだけのリターンががあるのかと考えると、なるべくリスクが少なくてリターンが大きい仕事が人気になるのは世の中の必然なんでしょうね。「夢がない」なんて批判もありますけど、むしろ、中高生のうちからそこまでメリデメをちゃんと考えてるんだと思うと、僕は逆に尊敬しちゃいますね。

(まあ、勤務医も病院に保険掛けてもらったり組織に守ってもらったりするわけなので、まるっきり自分だけでリスクを負っているというわけではなく、サラリーマンに近い部分はあるのだけど。。。)

 

これを角度を変えて考えると、基本的には一般の新卒社員が入社するような企業っていうのは「ローリスク・ハイリターンの会社」か「ローリスク・ローリターンの会社」しかない*2んじゃないでしょうか。

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もっと露骨にいえば、前者は大企業で後者は中小企業というイメージ。一般に大企業の方が年収も高いし倒産するリスクもクビになるリスクも低い。逆に、生きるも死ぬも自己責任の独立・起業は、このマトリクスで考えれば「ハイリスク・ハイリターン」というところでしょうか。

 

ちょうど今ぐらいから1か月間が就職活動の最大の山場ですが、こういう構造のもとでは学生が「ダメもとでも・・・」と大企業に20社も30社もエントリーしちゃう心情も理解できます。もちろん、みんなそう思うんだから、大企業の門戸が狭く、入るまでのハードルが高いことは言うまでもありません。でも、いったん入ってしまえればどっちもローリスクなんだったら、少しでもリターンが高いほうがいいですよね。だって、30年も勤める会社なんだから。。。

 

中小企業が求人出しても人が集まらないのも、就活生が就職活動に労力を使いすぎてヘロヘロになっちゃうなんてのも、まったくの必然なんです。「学生は大企業だけではなく中小企業にも目を向けるべきだ」なんていう人もいますけど、お前が当事者だったらそうするのかと問いたい。

 

そんなわけで、うまく採用されれば儲けもんなので、就活生のみなさんはダメもとでも20社も30社もエントリーして、貴重な大学生活の数ヶ月間を就職活動で大いに浪費しましょう

それが嫌なら、自分がどういうリスクをとって、どれぐらいのリターンがほしいのか、そこでどういう生き方をしたいのか、よくよく考えたほうがいいと思います。

*1:残業代が・・・だったこととメンタル的なアレはあったけど

*2:「やりがい」とか「成長性」とか「裁量」とか個別の企業の中身の話をし出すとキリがいないのでそういう野暮なツッコミはご遠慮いただきたい。