EVは投資か、ファッションか

最近、円安も相まってガソリン価格が上がりまくりですね。いつも行くGSでも、昨日は160円/Lと大台に乗ったな、という感じ。2004年は110円/Lぐらいでしたから、消費税増税を考慮しても10年でざっと1.5倍ぐらいになっている計算です。

毎日の通勤はもちろん、富山は日常の買い物も車なくしては難しい車社会ですし、通勤手当は固定なのにランニングコストだけは上がっていく、という状況はかなり痛い。。。

円安・消費税・環境税のトリプルパンチは当分続きそうですし、新興国需要を考えると原油価格は今後も上昇しそう。アメリカのシェールガスの輸出が解禁されれば石油需要が相対的に緩むかもしれませんが、いったいどれほどの効果があるか・・・。

 

こうなってくると、技術的に未成熟ではあるものの、EVに買い換えた方がいいんじゃないかという気がしてきます。試しに、EVに切り替えることでどれぐらいのコスト削減効果があるか、試算してみました。

Foter / Creative Commons Attribution 2.0 Generic (CC BY 2.0)

 日産のリーフと三菱のi-MiEVをEV代表とし、在来ガソリン車についてはトヨタのVitzを代表に比較しました。諸条件は以下のとおりです。

・燃費はいずれもJC08の75%で比較。実燃費は実感としてカタログ値の75%程度かなという印象のため(根拠なし)。

・ガソリン代は160円/L、電気代は7.73円/kWh(北陸電力エルフナイト10の夜間電力)として試算

・本体価格は各社HP記載価格のものとし、Vitzは燃費最高のグレード、それ以外は価格最低のグレードとしました。標準仕様の差異でイコールフッティングされていない可能性がありますが、ざっくり計算なのでご容赦ください。

 

試算結果は以下の表のとおりになりました。

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 1km当たり燃費はVitz約9円に対し、リーフ・i-MiEVは約1円と、ランニングコストに関してはEVが圧倒的に有利です。

車の買い替え周期はだいたい10年ぐらいだと思いますが、仮に1年1万km、10年で10万km走行するとすると、Vitzに比べて上にあげたEVではだいたい75万円ぐらいランニングコストが縮減できる計算です。

 

一方でイニシャルコストはどうでしょうか。Vitz120万円に対し、リーフは約290万円、i-MiEVは約250万円と2倍以上の価格差があります。今はエコカー補助金もあるので価格差はもう少し小さくなると思いますが、それでも100万円ぐらいのイニシャルコストの違いはある。

 

ランニングコストはいいとこ75万円ぐらいですから、トータルコストで考えてもやはりまだ在来のガソリン車の方が有利と言わざるをえないという結果です。

あたし、CO2出さないエコでロハスな生活してるの」という優越感に浸れるぐらいの外部効果は確かにあるものの、現時点では経済的メリットに乏しくEVはまだファッションの領域にあると言わざるを得ません。一般消費者が経済原則に従って買うようになるにはより一層のコストダウンが必要。

 

逆に、仮にランニングコストの縮減分でイニシャルコストを回収できるようになるには、ガソリン代が200円/Lぐらいになる必要があります。ガソリン価格はリーマンショック直前に過去最高の約180円/Lにまで上昇しましたから、200円/Lもまったくありえない額ではないように思われます。ただ、そうなるまで原油価格が上昇したら、日本経済自体もメタクソになってる可能性が高く、もうEVどころじゃないんじゃないかという気もします。

 

現時点ではEVに乗り換えたからといって得にはならないようなので、当面、今の愛車を大事にしつつ、なるべくエンジンを噴かさないように安全運転・エコドライブを心がけたいと思います。。。