地方都市の濃密な人間関係がビジネスに与える影響について

ありがたいことに、いろんな人に引き上げていただきながら、富山の若手経営者やビジネスマンと知り合える機会が増えてきた。

 

人口100万人ちょっとの富山で若手で経営者で・・・なんていうと数も限られている。新しく知り合った方が、実は友人の誰々さんのオトモダチで・・・なんてことも多い。多いっていうか、ほぼそうですね。

ソーシャルグラフを可視化したらすぐわかると思うけど、相当濃厚な人的ネットワークができている。

 

こういうのって、みんなオトモダチなので居心地がいい面もあるんだけど、ちょっと知り合っただけのビジネスのカウンターパートとかもFacebookでは「友達の友達」。しょうもない雑談や内輪の話題を投稿した時に共通の友人が「いいね!」すれば、そういうのも相手のニュースフィードに流れてしまうので、なんかちょっとバツが悪いなと思うときもある。まあ、それはFacebookの公開設定だけの問題なので、ちゃんとコントロールできるし、そもそも別にみられて困ることもないのですが。。。

f:id:u-turner:20150716223053j:plain

 

ただ、これってSNSに限った話ではなくて、ビジネスだけの関係だと思ってた人がプライベートな領域でも否が応でも密接にかかわってくるというのが地方都市での仕事の特徴だと感じる。

 

これって昔の農村共同体の濃密な人間関係とも根底ではつながっているのではないだろうか。限られた事業エリアの限られた人口、首都圏の企業に比べれば経営資源も劣る中で収益を上げ続けようとすれば、濃厚なコミュニティを形成していかないと、ビジネスチャンスを逸失してしまうのかもしれない。

 

こういう言い方をすると、なんだか閉鎖的で息苦しいイナカ、という風に感じる方もいるかもしれない。私自身そう思うことも無きにしも非ずですが、一方でいい面もある。

 

人間関係が濃密なので、まず取引先の身元が確か。やばい会社は「あそこは××だ」という評判が耳に入ってくるし、他社と組んで新しく何かをするにしても「○○の紹介ならまあ大丈夫だろう」とスムーズにスタートが切れる。ビジネスパートナー選びそのもののリスクが相対的に低く、信用調査みたいなことに無駄なコストをかけなくていい、というのはかなりのメリットだと思う。

 

公務員の時は、仕事のカウンターパートは入札で決まる得体のしれない企業だったり、寝首を掻くか掻かれるかという同業者だったりして、自分の仕事だけでなく相手の仕事ぶりまで油断せずチェックしていないといけなかった。相手の行動をどうやって縛るか、こまめに検査するかに結構労力をかけていたが、そこからするとかなりやり方が違ってくる。

 

ただ、関係が蜜月すぎると、仕事の出来がお互いなあなあになってくるので、そこに適度な緊張感をどう持ち込むか。地方都市は、嫌でも全人格的な付き合いをせざるを得ないところなので、そこらへんのメリハリをどうつけていくかが大きい課題だなと最近考えています。

 

親しき中にも礼儀あり。