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U-Turner's Journal @Toyama

富山にUターンしてきました。

「尊敬する人」面接で答えなくて困るのは誰なのか

毎日新聞の就活に関する記事、考えさせれらた。 

「尊敬する人」は、人柄を知る意図であっても不適切な質問だ。例えば、学生が信仰する宗教の教祖の名前を挙げた場合、異なる宗教の面接官なら採用に否定的な判断をするかもしれない。憲法が定める思想信条の自由を侵害する可能性が出てくるのだ。

出生地や住まいの環境などは同和問題の観点から不適切。親の職業、健康、収入など、家族に関することも本人の能力と関係がないのでNGだ。宗教、支持政党、尊敬する人物、購読新聞、愛読書などは思想に関わることもあり、聞いてはいけないし、作文のテーマで課してもいけない。

We・就活:「答える必要ない」こと知って 面接での「不適切」な質問

http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20150720ddlk13100002000c.html

 

確かに、親の職業とか収入とか宗教とかは踏み込みすぎだろ、という感じがするし、人それぞれセンシティブなところはあるから、根掘り葉掘り聞かれても必ずしも全てに答える必要はないと思うし、企業側もなんでもかんでも聞いていいわけではないのは間違いない。 

 

 ただ、尊敬する人とか愛読書とか、こんなの単なる会話のネタ、話の切っ掛けづくりでしかない。「思想を聞いてはならない」と書いてあるけど、そりゃ「信じてる宗教」とか「右ですか左ですか」なんて聞くのはナンセンスだとしても、だからといって「どんな本読んでますか」とか「新聞読んでますか」とかまでダメと言ってしまったらコミュニケーション深まらないですよ。

 

問題は、面接官はどういう切り口で採用を決めるのか?ということ。中途採用なら、過去の実績や技能など、わかりやすい判断基準があるが、ポテンシャル買いの新卒採用では、実態上、ほぼ100%「人となり」で採用を決めていると思う。

 

その人がどういう人柄で、どういう考えをしているかって、面接中の何気ない会話で見極めるしかないので、雑談の中のコミュニケーションをとりながら探っていくほかない。そういうコミュニケーションのチャネルを潰してしまうと「人となり」を見極めるのはかなり難しくなる。お天気の話だけで人柄を見抜くのは至難の業だろう。

 

面接で「人となり」が企業に伝わらなくなったときに困るのは、企業もさることながら、就活生自身だろう。

 

採用する企業にしたって、今の日本の労働法制上、一旦雇ったら一生養い続けないといけないわけで、よくわかってない人をホイホイ採用するような間抜けなことはできない。そうなれば結局、「コネとかツテがあって身元が明らかな人」しか採用されなくなってしまう。一時、「就活でSNSを活用」(いわゆるソーカツ)が話題になったけど、それにしたって「本当はどんなやつなのか?」を企業が見分けるためだったのではないかと思う。

 

そもそも、仮に「毎日新聞を読んでるやつは採用しない」という会社があったとして、毎日新聞購読者がそれを隠して入社する意味がどれくらいあるのか?それって会社のカルチャーとその人の考え方が合ってない可能性高いわけで、そんなマッチングはお互いの不幸でしかないだろう。

 

企業側が節度を持った面接をするというのは当然そうなんだけど、教条的に「アレも聞いたらダメ、これも答える必要はない」と煽り立てるのも非現実的だなと感じる。