南砺市の開催する「まち・ひと・しごと創生講演会」の第2弾で、"地方創生の狂犬"ことAIAの木下斉さんの講演会があったので、聞きに行ってきた。
聞いてて印象に残った発言を備忘録的に。話聞きながらツイッターに書いたやつなので、違ってたらすいません。
縮小社会の答えは現場にしかない
・縮小していく社会をどうしたらいいか。わかっている大学の先生なんていない。
・誰かが教えてくれるものではない。地方の現場で働いている人が考えないといけない。
堕落した考え方をやめる
・借金をして地域がよくなるわけがない。今した借金は子や孫が返さないといけない。
・税金とは、ほかの産業の儲け。それを使って赤字のもとをつくってさらに赤字に税金を投入する。何のためにやっているのかわからない。
・社会投資とは、誰かの財布から金を持ってくるということ。
・行政からカネをもらってやる、という堕落した考え方をやめる。
民間も公共性を担う時代
・アベノミクスは地方に届かないけど、リーマンショックの影響はなぜか地方まで届く。そんな都合のいい話をしていてはダメだ。
・あれが欲しい、これが欲しい、ではなく、大人が自分でカネを稼ぐ。
・行政と民間は一蓮托生。行政が破綻したら生活はしんどいですよ。自治体が破綻しても地域は残る。行政サービスがストップしても借金は返さないといけない。
・ここまでは民間、ここからは行政、という時代ではない。
・これからは公共施設を再編する中で、民間も入れていく、という風に切り替えていかないといけない。施設を小さくしようとすればするほど縮小均衡に陥る。
・できるだけ行政財源を使わず、民間も入れていく。
・民間も公共性を担いながら、収益性も考え、後世にも責任を負う。
縮小社会のビジネス
・人口問題は社会問題ではない。伸びる時代は人口爆発問題があった。「1億人を超えたら日本が崩壊する」とも言われたが今は「1億人切ったら日本が崩壊する」と言っている。
・スケールアップではなくスケールアウト。低売上・高利益の収益力。
・若い人たちが「劇的に儲かる」ことが必要。「ちょっと儲かる」じゃ誰もやらない。
あと、個人的にすごく響いたのが、建設業とまちの関係のくだり。
・まちが豊かになって、最後に儲かるのが建設業。
・豊かになるから「こんなものが必要」となって建設業に波及する。
これは医療・介護業界もそうだなーと思う。まちがあって、地域で生きる人がいるから医療や介護が必要になる。これからの病院経営は、本業の医療をしっかりするだけではだめで、どうやって地域をよくしていくか、そこに向き合わないといけない時代になってくると思う。
「病院に来た人を治療する」という応需商売から、「地域に求められるものを考えて、提供する」というマーケットインに発想を転換しないといけないのではないか。

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