上小阿仁村はもうちょっと医師を守る努力したほうがよいのでは

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職業柄、気になる記事があったので、紹介します。

秋田県(人口約2300人)で唯一の医療機関、村立上小阿仁国保診療所の医師の柳一雄所長(80)が、患者を診察せずに処方箋(せん)の発行を看護師に指示していたことが15日わかった。医師法は無診察での処方箋の発行を禁じている。

www.huffingtonpost.jp

 

医師法(昭和二十三年法律第二百一号)

第二十条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。(ただし書き略)

上記のとおり、確かに医師法では無診察での処方せんの交付が禁じられており、事実であれば法令違反となる可能性が高い。

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富山市郊外のコミュニティバス運行が打ち切られるわけですが

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以前から耳には入っていたのですが、先日折込チラシが入ってまして、富山市婦中町を走っていた市営のコミュニティバスが年度いっぱいで廃止になるとのこと。

 

4月からは自治振興会が運行主体になって「自主運行バス」として運行することになるようです。現在のコミュニティバスは3系統を3往復していますが、4月からはルート見直しで4系統に再編したうえで2往復ずつに減便する。また、中山間地域はデマンドタクシー化する。

 

富山市内には婦中町以外にも複数コミュニティバス(一部デマンドタクシー)がありまして、行政的なデマケによると、「平野部は民営・中山間地域は市営」ということになっているようです。婦中町は平野部で他の地域と平仄取れてないということで今回打ち切りとなる。

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【読書記録】NETFLIXの最強人事戦略

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最近よく広告を目にするNETFLIX社。その元人事責任者パティ・マッコードが同社の創業から急成長の過程で取り組んできた人事施策を紹介した本がこのNETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築くだ。

 

会社は、顧客を喜ばせる優れた製品を時間内に提供できるように努めることを除けば、従業員に何の義務もない

 仕事の満足度は、グルメサラダや寝袋やテーブルサッカーの台とは何の関係もない。仕事に対する真のゆるぎない満足感は、優れた同僚たちと真剣に問題解決にとりくむときや、懸命に生み出した製品・サービスを顧客が気に入ってくれたときにこそ得られる。

タイトルと表紙を見るとハウツー本っぽい雰囲気もあるが、著者の提言は、巷の"イケてる"ベンチャー企業やIT企業が行っている施策を一刀両断するものだ。

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く

 

 

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サ高住に必要なのは多様性と役割分担(NHKスペシャル「終の住処はどこに」)

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昨日やっていたNHKスペシャルがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の特集だった。ながら見だったので細かいところは覚えていないのだが、以下のような話だった。

①特別養護老人ホームの入居対象者が原則として要介護3以上となったため、要介護1・2の軽度の要介護者が行き場をなくしており、新たな「終の住処」としてサ高住に期待が寄せられている。

②要介護度が低くても認知症で手間のかかる入居者が多い一方、収益性確保のため人件費が削られ、サ高住の職員は疲弊している。

③入居者に対する介護報酬は要介護度によるため、要介護度が低い入居者は「採算性」が低く、入居を断られるケースもある。

④要介護度が改善すると収入が減る現在の介護保険制度は問題ではないか。終の棲家はどこにあるのか。

NHKスペシャル | シリーズ 人生100年時代を生きる第1回 終(つい)の住処(すみか)はどこに

 

印象的だったのは、労務環境改善のために社長に人員増を直談判しようとしたものの、収支がマイナスで人件費抑制をさらに要求されたシーンと、要介護度が軽い入居者に退去を促すシーン。

 

番組の中ではいろいろな話題が出ていたが、この2つのシーンに今のサ高住を取り巻く問題が集約されているように感じた。

 

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政策リソース欠乏時代の都市政策

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これからの都市政策ってどうなるんだろうとボンヤリと考えていた。

 

例えば、交通弱者問題というと、これまでは「過疎地の赤字のバス路線に補助金出すか否か」というレベルの議論だった。単に「足りないから行政が金を出して維持しましょう」という足し算の政策だった。

 

ところが、超高齢社会になってみると、路線バスに補助金出す余裕もない自治体が増えてきているし、場所によってはそもそもバスの運転手が確保できるのか?というところまで来ている。「カネもないし、ヒトもいない」という政策リソースが欠乏する時代が到来している。

 

こうなると、交通弱者問題を解決するのに都市交通制度だけの話をしても意味がなくなってくる。交通ニーズが日用品の買い物に関するものであれば、路線バス以外にも移動販売車や通信販売という方法もある。病院に行きたい、というのであれば、送迎バス・介護タクシーや訪問診療という解決策もある。単に不足しているものを議論するのではなく、地域のニーズをどういう手段で満たしていくか、総体として地域住民が"なんとかやっていける"にはどうするかを考えるの政策が求められている。

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完全自動車時代における中心市街地の業態転換について

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ブライダルリングのTAKEUCHIと高級時計店のWINGが相次いで富山市の郊外店舗を出店した。こういう買回品の中の超買回品ですらロードサイドに出てくるとなると、もはや西町(富山市の中心市街地)が往年の「小売業の中心地」に戻ることはないんだろうな、と感じた。


例えが適切かはわからないが、イメージ的には超高級ファッションブランドの旗艦店が銀座や表参道じゃなくて町田に出店するようなもの

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「自分の仕事をつくる」ために何ができるか

「自分の仕事をつくる」という本を読んだ。 

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

 

先日、紀伊国屋書店@富山市総曲輪に行ったとき、駐車場のタダ券欲しさに(2,000円以上購入で2時間無料だがその時1400円の本しか買う予定がなかった)、文庫コーナーに平積みされた本から適当に選んだだけだったけど、ロングセラーだけあってなかなか含蓄があった。

 

いい仕事」はどこから生まれるのか。仕事を「この程度でいいや」ではなく「自分の仕事」にするには。といった視点で何人かの妥協ない真摯な仕事ぶりが紹介されている。

 

単行本になったのが2003年なので、今から15年前の本ではあるが、一昨年のWELQ問題しかり、昨今のいわゆる「ブラック企業」問題しかり、ここ数年で「仕事」をどう考えるかについて世間の関心が高まっている中で、時代を超えた大きな問いかけをしているように思う。

www.tefujita.com

 

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コンパクトシティがらみで日経新聞からディスられた件について

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日経新聞「コンパクトシティー『優等生』富山市の苦悩 」という記事で、ほぼ名指しに近い感じで弊社の病院事業が無秩序な開発とディスられていて「いや~、我々も社会に認知されるようになったもんだな~」と一人感心していた。


内容はというと、まあなんというか、サーセン、、、って感じでしかない。


多くの自治体で人口が減っているのに街の拡散が止まらない。このままでは財政負担が増し都市は衰退しかねない。地方都市の街づくりはどんな課題を抱えているのか。現場を歩き、コンパクトシティーの虚実に迫った。

JR富山駅から車で20分走った富山市郊外の婦中町。2000年開業の大型商業施設を核とするが、周辺の多くは本来開発を厳しく制限すべき「市街化調整区域」だ。それでも宅地開発が進み、婦中地域の人口は過去10年間で8%増えた。2月には新たに病院も開業した

街の集約に本気で取り組む自治体があっても、同じ都市圏で無秩序な開発が進めばコンパクト化は画餅に終わる

www.nikkei.com

 

古巣の人に刺されそうな内容、、、

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